体型を気にしてたはずの私が、体型を武器に挑発してるときがある。

こういうポーズ、
本来ならすごく抵抗あるんです。
胸を突き出すとか、お尻を突き出すとか。
体型がそのまま見えてしまうような姿勢。
30代後半の体って、やっぱりいろいろ出るんですよ。
お尻の丸みとか、脇のたるみとか。
気にしてないって言ったら嘘になります。
でもね、
演技中は不思議とそれを「使ってる」自分がいるんです。

この写真のときも、まさにそれ。
一発喰らって転がってる最中。
スーツのお腹のお肉がはみ出てるの、わかってるんです。
でも、だからって体をひっこめたりはしてない。
むしろ、
ちょっと“見せつけてる”くらいの気持ちになってたかもしれません。
ああいうときって、なんというか──
「挑発」なんですよね。
ヒーローに対して。
観客に対して。
観てる“誰か”に対して。

私の役は、正直なところ“やられ要員”です。
数合わせで出てきて、ちょっと叫んで、すぐにやられて、転がる。
それが仕事。
でもその中に、自分の体型を活かした瞬間があると、
妙に嬉しくなるんです。
胸が重たくてちょっとバランス崩しそうなとき、
お尻から先に落ちてしまうとき、
そういう“もたつき”が、逆に雑魚っぽさを増してる気がする。
色っぽいんじゃなくて、ちょっとドジでコミカル。
でも、それがたまらなく自分らしい。

演出上、セクシーさを出すようなキャラではない。
けれど、演技の中でふと
“見せてる自覚”が芽生えると、気持ちが変わる。
「この体勢、すごくお尻出てるな」って気づく瞬間。
それでも動きを止めない。
むしろちょっと視線を誘導するように体をひねってみたりして。

体型を気にしてるくせに、
演技中は思いきりその体型を武器にしてる。
それが色っぽいかどうかは別として、
戦闘員としての“やられ方”に説得力を与えてる気がする。
ちょっと恥ずかしくて、
でもちょっと誇らしい。
そんな気持ちで毎回女戦闘員やってます。